為替変動によるリスク
外貨を扱うすべての金融商品にあり得るリスクですね。
外国為替レートの変動で、為替差益を得る可能性もありますが、
損益になる可能性もあります。
ただし、FXの場合は他の金融商品と違い、証拠金取引ですので、
利益が出れば大きく儲けられる代わりに損益も大きくなってしまいます。
例えば、
1ドル=120円のときに10万円を証拠金(保証金)として、
1万通貨(120万円分)を買い入れたとしましょう。
米ドルが1ドル=119円に下がってしまったら、
【購入時価格】120円×10,000=1,200,000円
【現時点価格】119円×10,000=1,190,000円
となり、1万円の含み損が出ていることになりますね。
ドルが、たった1円下がっただけで、1万円分損をしたことになり、
証拠金は9万円に減ってしまいます。
一円の上げ下げで、もとの証拠金に対して10%もの損失となったり、
10%もの利益となったりします。
このようにFXでは、小さな投資額で大きな利益も得られるかわりに、
負けたときの損失も大きくなってしまうわけです。
先程は、証拠金10万円で120万円分の外貨を運用する例でしたので、
レバレッジは12倍でした。
今度は、レバレッジの割合を変えてみましょう。
1ドル=120円の時に、10万円の証拠金をもとに、5000通貨(60万円分)を
買い入れたとしましょう。
米ドルが1ドル=119円に下がってしまったら、
【購入時価格】120円×5,000=600,000円
【現時点価格】119円×5,000=595,000円
差し引き5千円、すなわち5%の損失ですみます。
このように同じ証拠金でも、レバレッジの割合を低くすると損失も小さく押さえられます。
その代わりに利益も少なくなりますね。
あらかじめ自分に合ったリスク(このくらいまでなら損を出してもかまわないという金額)を
自分の中で決めておきましょう。
ちょっと慣れた頃に高いレバレッジに手を出すのはギャンブルと同じです。
予想外の多大なリスクを自分で背負うようなことはやめましょう。