FX初心者が東京時間で取引する時の注意点A

FX初心者が東京時間で取引する時の注意点A

 

東京時間で一体どういうところに気をつければいいのでしょうか。

 

それは大きく分けて3点あります。

 

 

 

1 仲値不足

 

2 日経平均株価の動き

 

3 日本の重要指標

 

 

 

この3つです。

 

それでは一つずつ見ていきましょう。

 

 

 

 

1 仲値不足とは

 

まず、仲値不足の説明に入る前に、仲値についてお話します。

 

仲値とは銀行が、個人などの顧客取引や、

 

十万ドル未満の外国為替取引をする際の基準レートとして用いる

 

外国為替レートのことです。

 

 

『公表仲値』、『公表仲値レート』、『TTM』などとも呼ばれています。

 

 

現在は、それぞれの銀行で、自分の銀行の「仲値レート」を

 

設定しているますが、以前は、大手都市銀行が、

 

持ち回り制で東京市場全体の『仲値』を決めて、

 

東京市場の参加者は、そのレートを使用していました。

 

 

このやり方は、『仲値』決定に際して、

 

不明瞭な取引が行われるなど問題点が多かったので、

 

それぞれの銀行の責任で各行の『公表仲値レート』を決めるようになったそうです。

 

 

東京市場の場合、一般的には、9時55分ごろのレートを参考に

 

『仲値』を決めていますが、上記の通り、各銀行の責任で決めているので、

 

必ずとは言えないし、各銀行によって『仲値レート』は微妙に違います。

 

 

ですが、この仲値が不足しているというのが、

 

為替の値動きに影響を与えることがあります。

 

 

 

仲値不足というのは、「仲値決済のドルの需給バランスで、

 

ドルが不足している」ということです。

 

 

ですから、足りないドルを外国為替市場で、購入する必要があります。

 

 

 

この仲値不足がどれくらいあるのかというのが、

 

毎日大体朝の8時半ごろにニュースで出ます。

 

 

口座開設して、相場情報をチェックできる方は一度その時間帯にチェックしてみてください。

 

 

本日の仲値不足〇〇本といったニュースがでていると思います。

 

 

この〇〇のところの数値が大きければ大きいほど、為替に影響を与えます。

 

 

どういうふうに影響があるかというと、足りない分を市場で補うわけですから、その分ドルの買いが多く入ります。

 

 

そのため、仲値の参考レートを決める9時55分ごろに向け、ドル円が上昇しやすくなります。

 

 

特に、仲値不足の本数が多い時(大体200本超えていれば個人的には多いのではないかと思っています)には、その時間帯の安値圏では、注意が必要ですね。

 

 

反転してドルが上昇する可能性があります。

 

 

また、ゴトウ日【5、10、15、20、25、30(又は31の月末)】の場合は、特に仲値不足が多くなりがちなんで、注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

2 日経平均株価

 

東京時間で特に注意が必要なものがこの日経平均株価です。

 

日経平均株価とは東京証券取引所第一部に上場する約1700銘柄の株式のうち

 

225銘柄を対象として算出する株価指数で、

 

東証株価指数 (TOPIX) と並んで日本を代表する株価指数ですね。

 

 

この日経平均株価ですが、大きく上げたり、下げたりする時は特に注意が必要です。

 

 

日経平均株価が大きく上げると、ドル円も上昇しがちです。

 

 

逆に大きく下げると、ドル円も大きく下げることが多いです。

 

 

具体的に見てみましょうか。
以下は日経平均株価とドル円の画像です。
時間帯は同じものを持ってきています。

 

 

 

・日経平均株価

 

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・ドル円

 

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これは4月15日の朝10時過ぎの値動きの仕方です。

 

ドル円はそれまで幅20銭くらいのレンジ状態だったのですが、

 

10時過ぎに日経平均株価が急上昇しました。

 

 

それにつられて、ドル円もそれまでのレンジを抜けて、

 

一気に20銭以上上昇しました。

 

 

 

このように日経平均株価の大きな値動きは、

 

ドル円にも影響を与えることが多いんですよ。

 

 

もちろん、毎回とは限りませんが、為替相場がレンジの状態で、

 

上げるか下げるかの判断をする材料に乏しい場合は、

 

このような日経平均株価の値動きにつられて、為替相場も動くことが多いです。

 

 

なので、東京時間でトレードする場合は、

 

常に日経平均株価の値動きにも注意を払うようにしてください。

 

 

 

 

 

 

3 日本の重要指標

 

重要指標というと、発表されると多い時は1円近く動いたりするという

 

イメージがあるでしょうが、

 

実は日本の重要指標はほとんど反応しないことが多いんです。

 

 

なので、普段はあまり気にする必要もないのですが、

 

以下にあげるものは多少動くことが多いので、注意が必要です。

 

 

 

 

・実質GDP

 

・日銀短観

 

・全国消費者物価指数

 

 

 

 

とはいえ、動いても値幅は平均20前後くらいですし、

 

アメリカの指標のような大きな値動きはしません。

 

 

ですが、それでもサプライズがあったりすると、

 

予想外に動いたりするので、発表前は注意が必要です。

 

 

それ以外の指標は、もちろん動くこともありますが、

 

動かないことの方が多いので、あまり気にする必要はないかもしれません。

 

 

ただ、どうしても気になるという方は、一応日本の重要指標の発表時間を

 

チェックし、その前はエントリーしない、

 

ポジションは手仕舞いをするといったスタンスで望めばいいと思います。